「転職するなら若い方が有利」という言葉、よく耳にしませんか?
私も25歳で転職活動を始めた時に、たくさんの人からそのように言われ、実際に転職してみて「その通りだな」と実感しました。
特に異業界・異業種への転職を希望されている方は、できるだけ早い方が採用される可能性が高いです。
私も全く異なる業界・職種の転職でしたが、26歳で無事転職できました(本当はもっと早い方がいいです)。
実際に人事担当の方やキャリアカウンセラーの方に聞いた話や私自身の経験をもとに、その理由について書いていきたいと思います。
転職するなら若い方がいいと言われる5つの理由
1.教育係より年上だと嫌がられる
「そんな理由?」と思われるかもしれませんが、「教育係よりも新人が年上」というケースを嫌がる会社が意外と多いんです。
特に、新人教育を行う人が比較的若年層である大企業ほど顕著です。
パートさんならともかく、正社で立場も同じ方となると、なおさらです。
もちろん企業によって異なりますが、未経験の採用となると「できるだけ教育係が教育しやすい若い人の方がうまくいく」と考えて、若い人を採用しやすい傾向があります。
2.ポテンシャルで採用してもらえる
ポテンシャルとは潜在能力のことで、簡単に言うと「これから伸びる」と期待されている状態です。
たとえ経験がなくても突出した実績がなくても「機会がなかっただけで、きちんと会社が教育したら能力を発揮してくれるかもしれない」と思い、採用してもらえることを「ポテンシャル採用」と言います。
「伸びしろ」を期待されているので、当たり前ですが若い方が有利です。
年齢が上がれば上がるほど「過去の経験・実績」で採用を判断されるため、ハードルがどんどん上がります。
そのため、「今の会社で働いていても、転職したい会社に活かせる経験が作れない」のであれば、できるだけ若いうちに転職する方が有利です。
3.気力・体力がある
転職するということは、新しい仕事に挑戦するということです。新しい仕事を覚えて実践するには、気力や体力が欠かせません。
若い人ほどその気力や体力を持ち合わせて、意欲的に仕事に取り組んでくれることを期待して採用されるケースは非常に多いです。
実際に私が転職した時も、新しいことを覚えて動き回って、最初は毎日ヘトヘトでした。
若いからこそできたことだなと、今も心から実感します。
4.優しく教えてもらえることが多い
ある程度年齢が上がってから転職するよりも、若いうちの方が可愛がってもらえることが多いです。
もちろんすべてが年齢のせいではないとは思いますが、ある程度年齢を重ねていると「できて当たり前」と思われてしまい、丁寧に教えてもらえないことも。
若い方がフットワークが軽く、周囲との人間関係を構築しやすいため、自分のためにも転職は若い方がおすすめです。
5.人件費がかからない
人を採用する時に、かなり重要となるポイントが人件費です。
時代が変わりつつあるとはいえ、まだまだ日本は年功序列社会。
ある程度の年齢の人物には、ある程度の給与とポジションを与えないと体裁が悪いと考える会社は多いです。
つまり、年齢の高い人を採用するほど、人件費がかかってしまいます。
ある程度実績や経験のある人ならお金をかける理由を作れますが、全くの未経験の人を採用するのであれば、できるだけお金をかけたくないですよね。
そのため、未経験の転職であればあるほど、若い人が好まれます。
転職を決める前に抑えておきたいポイント
上記の理由から、「転職はできるだけ若いうちが有利」と言われる理由がわかったと思います。
ただし、「何も考えずに今すぐ会社を辞めて転職する」ということをしてしまうと、ただの失業状態になってしまいます。
いくら「若い方が有利」であっても、大企業や未経験の転職はなかなかうまくいかないことが多いです。
こだわりのある転職をしたい人ほど、慎重な準備が必要。
ここからは、転職を成功するために実践したいポイントについてお話します。
1.PRできる実績を作る
転職活動は就職活動と違い、「どんな仕事を経験したか」という実績を中心に聞かれます。
「若いからポテンシャル採用に期待してもらえる」というのは1つの側面であるだけで、どんな人でも実績や経験は必ず聞かれます。
そのため、転職活動の際にPRできる経験を、今の仕事で必ず作りましょう。
「PRできる経験なんて今の仕事ではできない」と嘆く方もいると思いますが、これは何も「ものすごい実績をPRしよう」と言っているわけではありません。
「営業がうまくいかないポイントを自分なりに分析して改善したところ、契約件数が増えました」
「業務効率が悪く、残業が続いてしまったことを反省し、業務効率を上げることで残業時間を○時間減らしました」
など、そんなにすごい実績でなくても大丈夫です。
自分が何を問題と感じ、どのように改善し、結果どのようになったかというPDCAサイクルを回した経験をPRにしましょう。
「そんな経験もない」という方は、今から作りましょう。
前職でまったく何もしてこなかった人を採用してくれる企業はありません。
目の前の課題に対してどう取り組んで、どのような成果を出したのか、小さなことでもいいのでPRを作ってみましょう。
2.可能な限り現職を続けながら転職活動を進める
特に未経験の仕事や大企業への転職を狙う人は、可能な限り仕事を続けながら転職活動をすることを強くおすすめします。
というのも、いくら若くても未経験の仕事や大企業への転職はなかなかうまくいきません。
仕事を続けていると、「落ちてもまたチャレンジしよう」と焦らず転職活動をすることができますが、仕事を辞めてしまっていると「早く転職しなければいけない」と焦ってしまい、結局妥協した転職をしてしまうことが多いです。
私は、異業界・異業種への転職であることと条件にこだわったので、時間はかかりましたが、仕事があったおかげで落ち着いて転職活動ができました。
「体力・精神力がぎりぎりで、転職活動ができない」という状態ならやむをえませんが、そうでない場合はなんとか現職を続けながら転職活動してみることをおすすめします。
3.情報収集をきちんと行う
転職活動は情報収集が命です。
求人はタイミングごとに数や条件が全く違うので、求人が出てこないタイミングを知らずに転職活動をした結果、後悔することも多いです。
後悔しないためには、
・「転職」を意識したその日から転職サイトに登録し、情報取集をしておくことがベスト。
・転職サイトから送られてくるメールに目を通すだけでも、転職のトレンドを知ることができます。
また、長期的に転職サイトを見ていると、「いつも募集している求人」というのが必ずあります。
そのような会社はあまりよくない会社であることが多いので、そういった会社を見抜く力もつきます。
今から転職サイトに登録して、情報を収集する仕組みを作っておくことをおすすめします。
4.最低限のビジネスマナーを身に着けておく
転職の場合、仕事のスキルは会社で教える準備をしていても、ビジネスマナーなどの研修は用意していないケースがあります。
ビジネスマナーは前職で教えてもらっていることを期待している会社も多いです。
教えてもらっている教えてもらっていないに関わらず、採用の際に「最低限のビジネスマナーができているか」をチェックされることもあります。
今の会社できちんとビジネスマナーを身に着けるように自分なりに努力しましょう。
効率的に転職活動を行うためにすべきこと
最後に、若いうちに転職活動を成功させるために、今すぐ実践すべきことを紹介します。
1.エージェントに相談してみる
転職エージェントというシステムをご存知でしょうか?
転職のキャリアセンターのようなもので、登録すると求人を紹介してもらったり、就職の相談に乗ってもらったりできます。
費用はなんと無料。転職が成功したら会社側から費用をいただくビジネスなので、転職希望者は気軽に登録できます。
エージェントのおすすめポイントは
1,自分の市場価値を知れること
2,非公開求人を紹介してもらえること
エージェントに相談すると、今の自分が転職市場でどれだけ需要があるかがわかり、転職に関する現実的な知見がわかります。
また、エージェントにしか公開していない非公開求人というものも紹介してもらえるので、転職サイトよりも効率的に求人を見つけることができます。
「すぐに転職するわけではない」という方も、一度エージェントに相談するだけで、今後の転職に対する意識が変わったり、今すべきことがわかったりと勉強になることが多いです。
ぜひ1度相談してみることをおすすめします。
エージェントにも様々な会社がありますが、総合的におすすめなのが、リクルートエージェント。
実際に私も利用しましたが、求人数が1番多く、他社にはない求人も多数ありました。
他にもいくつかエージェント会社があるので、ぜひのぞいてみてください。
2.転職サイトに登録する
これは先ほど述べた通りになりますが、すぐに転職するわけではなくても、転職サイトに登録して求人を眺めておくことが重要です。
良い求人ほど、求人が出るタイミングは一瞬です。常にチェックしておくことで、そのような掘り出し物の求人に出会うことができます。
また、常に求人を募集している企業も見分けることができるようになるので、転職に関する知見を広げるためにも、今すぐ転職サイトに登録しておくことをおすすめします。
転職サイトもいくつかあるため、複数の転職サイトに登録し、様々な情報を得ることをおすすめします。
転職者は利用無料ですが、企業は求人広告を出すためにお金がかかります。
1つのサイトにしか求人を登録していないケースがあるため、見逃しを防ぐためにも有名なサイトには登録しておきましょう。
リクナビ・マイナビ・en転職・DODAあたりを登録しておけば間違いありません。
3・職務経歴書を書いてみる
職務経歴書とは、その名の通り、自分が過去どんな職場で働いて、どんな仕事をして、スキルを身に着けたのかをPRする書類です。
転職活動を初めてする場合は、書いたことがない人がほとんどでしょう。
転職で使う大事な書類になるため、すぐに書き上げることは困難です。できるだけスムーズに転職活動ができるように、早めに職務経歴書を書いてみましょう。
未経験の業種・職種への転職は若いうちが有利
これまでと違う業種・職種にチャレンジしたいと思う方は、ポテンシャルで採用してもらえる若いうちに転職活動をすることで、圧倒的に有利に転職活動を終えることができます。
できるだけ早くいい結果を出すためにも、今からできることだけでも進めておくことをおすすめします。